投稿日:2008-04-30 Wed
ポテンシャル20点の個人的プラス補正10点で30点。(前作はポテンシャル60点の個人的プラス補正20点で80点。)
新規コンセプトで人気を得た作品の続編を、別スタッフが作ることは極めて難しいを地でいく作品。なんだか「EVE」シリーズの悪夢を思い出してちょっと悲しい気持ちになりました。
評価の高いエロゲ作品は、シナリオや、キャラ、世界観からグラフィックなど、いろいろな面が組み合わさってできています。このどれか一つの部分をへたにいじってしまうと、全体の魅力が失われてしまう危険性がある。
「前作の良さを生かして」といっても言うは易く、行うは死ぬほど難しい世界だと思います。下手をすると、「ウリ」や「コアな部分」が破壊され、同じシリーズのゲームと呼ぶ意味を失ってしまう。そのため、取り組みの姿勢がそもそもピンキリになります。
(ピン)それ以外の部分は登場人物からすべて入れ替え、新しいテーマを取り入れながらも、「コア」の部分は前作と共通している。
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(キリ)当たり障りのないマイナーチェンジを行うだけ
この作品は、私が新しいコンセプトに気付けなかっただけかもしれませんが、「キリ」側で作られているような気がします。「何で2として出したの?」っていう突っ込みから入らざるを得ない。キャラクターは重複しているし、作品テーマも変わらず。ただ、追加キャラクターが増えただけでは「差分パッチ」にすぎないと思います。
格闘ゲームなら、キャラが増えて、シナリオが変われば2でも3でも好きにつけたらいいと思うのですが、エロゲーで、これに「2」をつけるのはどうなんだろう、という感じ。どうしても「Toheart2 AD」の華麗な転身ぶりと比較すると、このゲームはもうちょっとジャンプが欲しかったかなぁ、と思います。
繰り返しになりますが、難しいことは承知しています。ただ、「人気作のリメイクや続編」というのに、そういうものを期待するのは、しょうがないよね?その点で、とても残念な作品でした。
投稿日:2008-04-30 Wed
ポテンシャル85点の総評60点くらい、という感じです。プレイすると、 「まぁまぁ良作」としつつも、なにか引っかかりを感じる、何か一言言っておきたいという感想になるのではないでしょうか?エロゲというのは、一人称が基本ですが、プレイヤーが「神の視点」を持っており、どうしてもそれが「等身大」のキャラを描くことの妨げになっていました。このゲームは、その「神の視点」抜きに作品を描写する。つまり「完全一人称」で作品を描く、という珍しい試みに挑戦した作品です。
そのために「クロスビジョンシステム」というものを導入しています。これは登場人物の視点を切り替えながら作品を読み進めていく、というものです。すべては「●●」シナリオのためなのですが、あ〜なるほど、これがやりたかったのね、がわかると「がんばったんだなぁ」とは思います。
ただ、残念ながら、「叙述トリックを用いて神の視点を持つプレイヤーをだます」という試みに成功した「Infinityシリーズ」という作品群と違い、本作の試みは、残念ながらゲームの面白さに全く生かされていないんですね。結果として、「クロスビジョンシステム」がこのゲームの魅力を大幅に殺している。
主なマイナス点は3つ。
(1)めんどうくさい
まず視点切り替えが頻繁に必要になるため、そこで作品のテンポを落としています。やってみればわかります。かなりめんどうくさいです。しかも、どうしてもシーンがとびとびになってしまうため、感情移入の妨げになります。
(2)ゲームの「ウリ」の部分である「異能力者バトルの魅力」を大きく損なっている
次に、登場人物視点での物語描写の限界がありました。どうしても客観描写がないと、「観測者が見えない部分」を描けない。つまり「スゴみ」を伝えることができないんですね。バトルシーンは演出の派手さに比べて、テキストが最低でした。
(3)敵キャラの魅力の掘り下げが全くできない。これが最も致命的。
「視点を与えられたキャラ」は主人公視点だけでなく、複数の人間の視点から描写を受け、大変魅力的に描かれます。しかし一方で 「視点を与えられなかった」敵キャラクターなどは、第三者視点からの背景や心情について語ってもらえないのです。そのため、非常に魅力が薄くなってしまっています。「ウルスラ」や「アワリティア」や「リーゼロッテ」あたりのキャラクターは、本来ならもっと魅力的に描けたはずだったのに、変なシステムのせいで「わけのわからないキャラ」で終わってしまっています。そのため、終盤でのかれらの対決が全くと言ってよいほど盛り上がらない。
このあたり「fate」と比べると、その魅力の差は歴然としています。シナリオはラスト以外結構魅力的なのですが、作品の魅力のおよそ4割がシステムによって殺された、不憫な作品であるといえます。
しかし、そういった不満を吹き飛ばすくらい1つだけ飛び抜けていい要素がありました。
上で書いたように、「視点を与えられたキャラ」は魅力的に描くことができるのです。その中でも1人、ずば抜けて魅力的なキャラがいました。
それが「草壁美鈴」
おそらく2008年トップヒロイン確定。
私は「師弟関係を乗り越えて」というものが最萌えだと思ってます。
ハッキリ言って、ツンデレとか目じゃないです。
このその点で、彼女はパーフェクトに近い「師匠キャラ」でした。
彼女から主人公が剣術指南を受ける部分は、
自分の中ではこの作品でもっとも魅力的なパート。
この部分やるためだけでも、購入する価値はあると思う。
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