投稿日:2008-04-23 Wed
ポテンシャル88点。個人的プラス補正5点で93点。ネタばれです。
■ハッピーエンドが存在しないループゲーム
このゲームの醍醐味は「GoodEND後」〜「コンプ」までにあります。
そこで展開される、「Remember11という迷宮の構造」を発見していくのがものすごく楽しい。
同時に、この迷宮を仕掛けた製作者の悪趣味さがたまらない。
ちょっとネタばれしますが、このゲームはループゲームに属します。
普通ループゲームは、繰り返しの結果、きれいな形でそれを脱出できるのですが、
絶対に「完全なハッピーエンドではループを脱出できない」ようになっています。
すべての真相を知っても、最低でも1人、誰かを犠牲にする必要がある。
それについて、作品中の登場人物は無自覚である場合が多いけれど、
それでもプレイヤーである私たちは、真相を知っているので、その「罪」から逃れられない。
(「CROSS+CHANNEL」のようなすがすがしさも期待できない)
ヌルいエロゲになれていたので、私には正直キツかった。
幸せな気持ちで終わりたいなら、絶対にグッドエンドのエピローグを見てはいけません。作品をコンプしようという欲は潔く捨てるべきです。
■「Remember11」というタイトルの意味
登場人物たちは、作品の途中からループに巻き込まれるのではなく、
最初からループ構造に組み込まれており、
そのためかこのループ構造は、私がわかる限り
最低2つの「すでに取り返しがつかないもの」と「1つのエラー」を孕んでいます。
これらはすでに修正不可能なものとしてスタートしているのです。
そのため、どういうルートでクリアしても「取りこぼし」が生じる。
そうすると、タイトルがこうプレイヤーを責めるのです。
「Remember11」(あの「11」はどうしたの?)
プレイヤーが「すべてを救いたい」と思う限り、このゲームをやめることができない。
プレイヤーはこのゲームを始めた瞬間に、決して脱出不可能な「クノッソスの迷宮」に放り込まれたことになるのです。(「ワタシを殺す、記憶の迷路」)
ゲームを進めるごとに、この「不条理さ」を発見し、胸糞悪い気持ちになっていく。
すごくエゲつないです。この「製作者の悪趣味さ」がもうたまらん。
あまりいないと思いますが、
「書淫」というゲーム、それから「贖罪の教室」などをやっている人なら、この「スタート時点でもう取り返しのつかない状況」に陥っているゲームの悪趣味さと、それゆえの選択の意味を理解していただけるかと。
ピンと来ないという人は、「Fate hollow/ataraxia」とか「Fate /Zero」なんかをお勧めします。これらの物語構造の知識があると非常にとっつきやすいです。
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