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売れるべくして売れるようになったAUGUST 【作品編】
安易な「ツンデレ」を使わないというだけで好感度高い<挨拶

私は「Fortune Arterial」しかプレイ経験がなく、作品そのものの変遷を理解していなかったため、割と頓珍漢なことを書いていましたが、作品そのものの「質」の変化について取り上げているサイトがあったのでご紹介。


ここで書かれていることが本当かどうかは私には判断できません。そして、確認するつもりもありません。これを読むとなおさら「昔の作品が私好みでないことが」わかるからです。ですから、歴代のAUGUST作品をプレイしてこられた方に是非ご判断いただきたいと思います。


個別解説:夜明け前より瑠璃色な
萌えエロゲーが向かう袋小路から逃れるには、物語の比重を上げることが根本的な解決になる

本作が典型的な萌えエロゲーから外れた作品となったのは、プリンセスの抱える問題に対し作品全体の物語指向を強める解決法をとったためである。

 困難を乗り越え、主人公には勿体ないほど有能かつ魅力的なヒロインと最終的に結ばれる物語は(陳腐かもしれないが)悪くないし、従来の萌えエロゲー路線で定評のあるHシーンの充実度は本作も変わらず、それ目当てのプレイヤーも納得できると思われる出来である。細かく見ると欠点もあり、また、萌えエロゲーを期待したプレイヤーに期待とは違う作品を提供したという問題もあるが、全体的には良い出来である。極端な特殊属性を使っていないので対象プレイヤーが広く、また物語要素の強化により従来の萌えエロゲーのプレイヤー以外でも楽しめるものと思われる。

本作の成功は、限界が見えつつある萌えエロゲーの今後の動向に一つの方向性を与えてくれる




以前記述した【政策編】と合わせると、いかにAUGUSTが抜きんでたメーカであるかよくわかります。

「常に成長を続ける」とはどういうことか、「常に安定した作品をつくる」とはどういうことか。
それを思い返すと、この会社の偉大さがちょっと見えてくるような気がします。

既存の持ち味(萌えエロ)を活かしつつ、物語性を持った作品へ移行することがどれだけ難しいかは、よく知っています。実は他社との差別化要素として「萌えエロ」に「物語要素」を追加しようとするメーカーは多くあります。ただ、両立できているメーカーがほとんどない。

つまりどういうことかというと、「中途半端なストーリ要素」のせいで持ち味の「萌えエロ」の魅力を殺してしまう。妙に萌えや魅力的なヒロインを全面に押し出し、体験版でもその魅力を謳っておきながら、ふたを開けてみればよかったのは最初だけ、その後に続くのは目も当てられない駄シナリオの拷問でした、なんてことはよくあることです。(最近でいえば「つよきす2学期」は本当にひどかった。

逆に「萌えエロ」へのこだわりが強すぎてシナリオの整合性が皆無であったり、「あ、ありのままに」語りたくなるような超展開ゲーはそれよりさらに多い。とかく「竜頭蛇尾」「羊頭狗肉」な作品が多いのがこの業界というが常識になってしまっています。いつぞや「ビジネス書スパム」トいう言葉がありましたが、「萌え系エロゲスパム」はその比ではありません

そんななか

Diary/2008-05-09 - August Dojin Data Base

シナリオについても、1作1作レベルアップしよう、スケジュール管理についてももっと綿密にやっていこうと、いろんなことが、掛け算でいうと1.1×1.1×1.1……と積み重なって、今の評価をいただいていると思う

そういうことを絶対に許さない。制作側できっちりチェックをして、前作の基準を下回るようなら、前作までのファンのニーズを満たさないようなら出さない。それでいて、きっちり延期せずに作品を出す。こりゃあ本当にすげえなぁ、と思います。

実際、「Fortune Arterial」はおもしろかったと思いますし(エリカ・真エリカ√しかクリアしてないけどね。)この先も期待できるのではないかしらん。



あとはここが心配ですね・・・

最も制作資源が少なくても成立するのは物語重視の作品であるが、この場合、シナリオライターに負担が集中する。実際、人気の高いシナリオライターは制作間隔が非常に長いか、直ぐに燃え尽きてしまう傾向がある

潜在リスクについては、べっかんこう先生よりも、シナリオライターの方が大きいのではないか、というお話。

物語重視のライターはたくさんいるし、萌えエロ特化系のシナリオライターはたくさんいると思われますが「両立させた」うえで「八月カラー」出せる、しかも前作よりレベルアップしたシナリオをかけるライターが、どこまで頑張れるか。シナリオライターのバックアップ体制が今後問われそうです。まぁそうでなくとも「優秀なライター」ほどやめていく業界ですし。どんだけ扱い悪いねんこの業界

王雀孫先生(Navelにて「おれつば」を執筆開始してから7年目?)の二の舞みたいにはならないでねー。かといってあご先生のようなシナリオライターの起用も勘弁してくださいねー


<その他参考リンク>
コラム:三作目問題

こっちも面白い。よくかんがえたら「ありきたり」どころか、むちゃくちゃ難しいことに成功してきてるよね。でもなんで手放しで好きになれないんだろー。好きになろうと思って好きになれるもんでもないけど。なんかな、なんかなー。
何かの残骸 | 22:31:25 | Trackback(0) | Comments(1)
コメント
はじめまして、政策編と併せて大変面白く読ませていただきました。

自分もFORTUNE ARTERIALで初めてAUGUST作品をコンプリートしたんですが、
シナリオとかも、当初思っていたものより随分としっかりしていて関心しました。
恥ずかしながら偏見から、ユーザーに媚売っただけの萌え路線作品だろうなと
高をくくってましたので、逆に軽い衝撃を覚えました。

実際に細かい部分などを見ると、ユーザーに媚を売るというのとは違った意味で、
しっかりとユーザーの事を考えて作ってるという印象が強かったです。
まあ、視点が切り替わるシーンなどは、ちょっと親切すぎるかなーとも思えましたが。

さておき最初に関心したのは箱。開けるところに丸い切り込みがあって明け易い。
結構エロゲの箱って開けにくいので、まずここで関心。意外と改善されないんですよね、これ。
次にアンケートハガキ。最初は随分評価の項目などが多いなと思っただけでした。
ブルマだスパッツだのどれが良いかとかいう設問まで含めて、終わった後で考えてみたら、
きちんとニーズを把握する為に、本気で質問してる結果がこれなんだろうと思いました。
実際に全体的なバランスの問題として、ユーザーニーズの最大公約数的な
部分を上手く把握している印象も受けましたので、余計にそう思えたかも知れません。
あと、ちょっとプロテクトに引っかかってサポートに問い合わせもしたんですが、
その時の対応も素早くしっかりしていました。
エロゲ会社のサポートと思う人も多いかも知れませんが、下手な家電メーカーなどより
よっぽど的確で丁寧なサポートでした。

そう考えると、やっぱり政策編で触れられていた様に、一企業として
「あたりまえのことをあたりまえに」しているというのが、非常に大きな部分だと私も思えました。
2008-05-13 火 20:46:14 | URL | さとる [編集]
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