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「べっかんこう原画・原理主義」なユーザはどこへ行くのか
今までAUGUSTを賞賛する記事ばかり書いてきましたが、この記事では、「常に成長する会社」AUGUSTの歩みの過程で「失われてきたかもしれないもの」について少しふれておきます。

一言でいえば、「べっかんこう氏が原画を務めるものであれば、やっぱりまったりらぶらぶ路線メインの作品であってほしかった」というユーザはどこへ行くのか、という問題ですね。商業的成功の為の「最大公約数はどこか?」という問題とは別のところにある問題です。ファンディスクというものの存在意義そのものにも通じる話ですがこれは面倒臭いのでパス

コメント欄より。

基本的に微妙な日常レベルの山あり谷ありで最後によく分からんどんでん返しがあったりするぐらいで、「面白かった!」と熱く語るようなものではありませんでした。でもあのまったりらぶらぶ感とゲーム会社自体の成長してる感が微妙に心をくすぐって、私は「はにはに」を手に取りました。少なくとも、続きが読みたくて徹夜するとかとは反対の位置だと感じます。

私はロミオみたいな読ませる系、抜きゲー、ネタ系だけがエロゲでの守備範囲で、AUGUSTみたいなのは元々それほど興味がないのですが、そんな私でも3作目までプレイする気になった、あの雰囲気や成長感は、改めて振り返ると凄かった


AUGUSTに「従来のまったりらぶらぶ感」の継続を求めていた人もいた。「まったりらぶらぶ路線を突き詰めるとどうなるのか」を知りたかった人もいるのではないか、と。そういう人たちからすると、今後AUGUSTにそれを求めることは難しくなるのだと思います。

もちろん、AUGUSTはそういう従来のユーザーを決してないがしろにする意思はないと思います。物語重視へ移行しつつも、きっちり「まったりらぶらぶ」も残していこうと努力することでしょう。しかし、やはり作品の中に「物語の予感」がある。この「まったりらぶらぶ」は最後まで続かない、という予感がある。その予感があっては純粋に「まったりらぶらぶ」を楽しむことはできないでしょう。

今の作品は悪くない、むしろどんどん良くなっていると思う。それでも、過去の作品をプレイしていた時の「感覚」が好きだという人はやはりいるのではないでしょうか?


個別解説:夜明け前より瑠璃色な

細かく見ると欠点もあり、また、萌えエロゲーを期待したプレイヤーに期待とは違う作品を提供したという問題もあるが、全体的には良い出来である。極端な特殊属性を使っていないので対象プレイヤーが広く、また物語要素の強化により従来の萌えエロゲーのプレイヤー以外でも楽しめるものと思われる。

「総合点」と「個別評価」というのはやはり違うものであり、私たちはオリンピックの審査員ではないので、特定の要素に大幅なウェイトを置くこともあり得る。その時に、その「特殊な属性」を愛していた人たちの行き場はどこに行ってしまうのだろうか。

コラム:三作目問題

同じ方向性で「3」を作るなら、「2」を完全に上書きできるほどの内容を用意しなければならない、ということである。制作資源が限られ、ハードウェアの発展が遅い美少女ゲームで同じことが可能なのだろうか。また、「2」を犠牲に払う作り方を制作側は果たしてとれるのだろうか。

この「総合点問題」は、古くからのファンに重くのしかかります。すなわち、「ドラクエ2」の方が好きだという主張が成り立ちにくくなる。新規ユーザの方が数が多く、また世間の評価も「ジョジョに成長してきている」というひとことで切り捨てられると、「昔の作品が持っていた良さ」を切り捨てられるようで悲しい。それならいっそ、もう「自分は昔の作品の良さ」を持った作品へ移行しよう、となることは避けられない。


このように、ゲームにおいては、純粋なバージョンアップというのはほぼ不可能であり、たとえ拡大路線を歩むにしても、切り捨てざるを得ないものが生まれてくる。この「痛み」と向き合ってでも己の信じる方向を突き進む。「原点」をできるだけ維持しつつも、「べっかんこう」氏を中心に、自分が目指すべき方向に向かって「成長」を続けるAUGUSTという会社については今後も要注目であろう。


日記:エロゲヲタside | 22:41:38 | Trackback(0) | Comments(0)
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