投稿日:2008-06-10 Tue
1週間ぶりでしょうか。お久しぶりです。また更新がんばるよん。(1)マスコミの「何を悪者にしたストーリを描こう」に関する試行錯誤について
ネットの住民は、マスコミというものはジャーナリズムとは全く別の行動原理で動いており、「何かわかりやすいものにズームしようとする」ということはみな理解しており、マスコミが「何をメインに持ってくるか」に注目していたことと思う。
最初「アキハバラ」をまた槍玉に挙げようとするだろう、というネット住人たちの予測や、ウンザリしたような反応が速報版などで多く確認できる。事件そのものの痛ましさについて反応するものももちろんいるが、それ以上にその後に続く「マスコミの行動への辟易」が勝っているのは実に面白い。
しかし、今回秋葉原は被害者であり、いくら空気読めないとはいえ、今のところ秋葉原そのものについてとやかくいう言動は見られない。そこで悪者として取り上げられたのは、「ネットそのもの」であった。
今回の報道で注目したいのは、「加害者が、ネットで実況をした」という点を執拗に取り上げていることだ。この情報をただの情報として受け取ってはいけない。つまりマスコミは何を言おうとしているのかというと、、「ネットがこの犯罪者を生んだ」「犯罪者の妄想・動機はネットによってはぐくまれた」ということだ。
これは推測ではない。TVニュースではある事実が全く語られない。(新聞は取り上げているが強調しない)それは「書き込みを見た掲示板の住人が、万世橋警察署に5日の時点で通報しており、警察署にも対応の動きがあった」ということだ。
実際、今回の事件の収束の早さに異常さを感じた人がいなかっただろうか。未然に防ぐことこそ出来なかったものの、「これでも」トラックで突っ込み、サバイバルナイフ5本で武装した犯人が歩行者天国という人の密集した空間で凶行に及んだという状況を考えれば被害は少なかったと思われるのだ。おそらく多少の警戒態勢はあったのではないか。(※こういうことを書くと、いろいろ言われるかもしれないが、多少落ちついて読んで欲しいと思う。)
ところが、なぜかこの感覚的に「おや?」と思わされる部分について、TVでは全く報道していない。それは警察にとってというより、マスコミのシナリオにとって都合が悪かったからではないかと思う。「不都合な真実」は今後取り上げられるのだろうか、注目している。
(2)今後の展開
とはいえ、背景=ネットという実体のないもので済まそうとする動きは個人的には悪くないと思う。
危惧しているのは「一人も親しい人間がいなかった」という方向にシナリオが移行する可能性があること。つまり、「社会的なひきこもりや、おとなしいヤツが危険」という方向に発展する可能性だ。
職場での人間関係や、親子関係など「犯人の闇」という形で取り上げられると危険だ。
この事件は無意識下での「自分の隣の何を考えているのかわからない人間」への恐怖を喚起する効果がある。この状態でTVがこういう「大半は善良な人間」を名指しで危険認定しようものなら、こういった弱者への嫌がらせやいじめが横行するようになるだろう。(日本では虐殺にまでは到らないだろうが・・・)それだけは避けるべきだし、むしろ積極的にそういう流れを回避する方向に進めて欲しい。
話は以上だが、マスコミの報道に対してコレだけはいっておきたい。
(3)ネットは怖くないよ。
「ネット」が犯人の闇を助長するようなことは基本的にない。ここで言っているネットとは、マスコミがよくネットの闇と混同している2ちゃんねるのことであるが少なくとも、2ちゃんねるではそういうことはありえない、まずコレだけは言っておきたい。
大事なことなので2回言います。知識面での支援はあっても、感情的に悪人を鼓舞するようなことはまずない。(アングラサイトとかでなければ。)
ネットと現実に違いがあることは認めるにしても、ネットの方が金銭や暴力といった権力関係の差が持ち込まれないため、むしろ正論や、マナーに厳しく、こういう予告をするようなやつは相手にしないか、「通報しますた」という扱いになることが多い。一方的に排除はしないが、理解しつつ窘める人が大半だ。少なくとも、視聴率優先のマスコミよりは感情や理性を重視して、常識的な空間を作っていると思う。内部告発がネットから生まれるのも当然といえば当然である。
この記事のように、心の闇が垂れ流しになることもあるが、煽ったりせずに、抑制をかけたり、違う方向に誘導しようとしたりしている人が大半だ。
ネットは「ネット人」という別の人種が住んでるわけではありません。そこにいるのは普通の人たちなのです。その点はちゃんと理解していただきたいと思う。偏見を助長するような報道には反対。
(※ちなみにこの記事については、イジメ問題とは違うと思っています。ただ、苛められっこが犯人について共感を寄せているという事実には素直におどろきました。相当歪んでますね、社会が。)
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